1歳6ヶ月健診は母子健康法で義務付けられている健診です。子どもの発育の遅れを早めに発見することや、育児指導を目的として行われています。
1歳6ヶ月健診は今まで受けてきた乳児健診と少し内容も違うため、流れや内容が気になるママも多いのではないでしょうか。そんな1歳6ヶ月健診について私の体験をもとに紹介します。
1歳6ヶ月健診の内容と流れは?
1歳6ヶ月検診は乳児健診と同様、地域によって保健センターなどでの集団検診の場合と医療機関での個別健診と分かれます。私の住んでいる仙台市の1歳6ヶ月検診は集団検診で、以下のような内容・流れで実施されました。
- 受付
- オリエンテーション・歯磨き指導
- 保健師による問診
- 歯科検診
- 身長・体重測定
- 内科検診
- 子育て相談
受付で1人ずつ番号が割り振られ、問診以外は名前ではなく番号で呼ばれます。日によって違うかもしれませんが、私が受診した日の参加人数は40名だったようです。10名ごと(スタッフから「1番から10番のかた〜」と声がかかります)にオリエンテーションを行い、その後も10名単位で順番に受診していく流れでした。
今までの乳児検診と大きく違うのは「保健師による問診」「歯科検診」「子育て相談」があることでしょう。どんなことを聞かれるのか、内容はどのようなものか紹介します。
問診ではどんなことを聞かれるの?
問診では、あらかじめ記入して持参した問診票をもとに子どもの発達状態の確認をしますが、問診票はあくまでママの主観が大きいもの。したがって実際に保健師の前で実際に以下のことをやってもらい、指先の発達具合や言葉の理解度などを確認します。
- 四角いサイコロ型の積み木を何個積めるか(最大5個まで)
- イラストが書かれた紙を渡され、その中から言われたものを指差すことができるか
- 喃語ではなく「マンマ」など、大人が理解できる言葉を話せるか
また、離乳食の進み具合や生活リズムの状況、予防接種の進捗などもあわせて確認があります。
問診にかかった時間はおよそ10〜15分くらいだったと思いますが、個人差があるので一概にはいえません。しかし問診は育児指導の側面や、そのあとの健診をスムーズに行う目的もあります。したがって「長ければ悪く、短いほうが良い」ということではないので、かかった時間は気にする必要はないでしょう。
ちなみに我が子の結果はというと、積み木は3個積むことができましたが、指差しと言葉は全くダメでした。もともと絵本などに興味がなくイラストを指差すような機会が少ないので、そもそも質問の意味が理解できなかったからでしょう。
言葉も喃語止まりのため「ちょっと言葉に対する理解が遅い」と判断され、最後の子育て相談では、臨床発達心理士に受けるように指示されました。
言葉が多いのはわかっていたものの「男の子は言葉が遅いというし、個人差だから仕方ない」とのんびり構えていましたが、検診で「言葉が遅い」といわれると少し焦ります。
しかも隣で問診を受けていた女の子は、指差し言葉もバッチリ。「同じ月齢の子なのにこんなに違うのか!」と驚きを隠せませんでした。
歯科健診では何を確認するの?
歯科健診では歯の本数や生え方に異常はないか、虫歯になりやすい食習慣がないかを確認してもらいます。
我が子は前歯に2本の歯がくっつき1本になって生える「癒合歯」があるので経過観察が必要との指導を受けました。また問診票から、我が子はまだ母乳を飲んでいたので歯磨きを 1日2回すること(母乳は口腔内を酸性にするため、虫歯になりやすいそうです)と、おやつの与え方に注意を受けました。
子育て相談では疑問に思うことを相談しよう
言葉が遅いという点についてはショックでしたが、正直に相談したところ、子どもの言葉の理解度に対する考えかたや経過観察のポイントを教えてもらいました。検診での子育て相談は育児に関する疑問や悩みについて相談できる良い機会なので、かえって相談できることがあって良かったです。
プロに相談することで、今後の育児方針を知れるだけでなく安心も得ることができたので「こんなこと聞いてもいいんだろうか」とためらうより、まずは聞いてみることをおすすめします。
1歳6ヶ月健診にかかる時間は?
1歳6ヶ月検診にかかる時間は、事前に届いた書類には約2時間くらいと案内されていましたが、我が子は2時間半かかりました。
我が子は40番中39番目だったことと、最後の育児相談が1名しかいない臨床発達心理士で、我が子の前に何人もの待ちがあったことも時間がかかった要因です。したがって集団検診の場合、最速で健診を終えたいなら早めの受付番号のほうがおすすめといえるでしょう。
1歳6ヶ月検診を上手に乗り切るコツ
長時間に渡る1歳6ヶ月検診は、出来るだけママも赤ちゃんもストレスなく受けたいものですよね。そこで1歳6ヶ月検診を上手に乗り切るためのコツを紹介します。
ねんねの時間にかぶらないようにする
これは健診前に先輩ママからアドバイスされたのですが、健診中にねんねの時間がかぶってしまうとぐずって大変とのこと。我が子も検診当日にねんねにかぶることはなかったものの、眠いときのぐずりが強いほうなので大変な様子は容易に想像ができます。
しかし「健診当日にねんねの時間を健診前にずらそうといつもより早く起こしたのに、全然ねんねしてくれなかった」というのは、また別の先輩ママの話。したがって可能であれば、数日前からねんねの時間を調整しておくのがおすすめといえるでしょう。
授乳やご飯はなるべく直前に!
当然ですが、授乳やご飯はしっかり済ませてから行くのがおすすめです。私も最後の子育て相談の待ち時間に子どもからおっぱいをせがまれて慌てました。
「あとちょっとで終わりだからごめんね〜」といい聞かせながら、心の中では「おっぱい飲みたいんだよね〜ごめんね〜」と子どもへの罪悪感たっぷりで過ごすことになりました。
集団検診では時間が長引くのは仕方ないことので、なるべく健診の直前にご飯や授乳を済ませておくことをおすすめします。
待ち時間に遊べるグッズを持っておく
これは私の実体験ですが、周りが皆赤ちゃん連れだとしても、健診の待ち時間にぐずられるとやはり焦ってしまうものです。
私の場合はたまたま待合室に積み木や絵本などのおもちゃがあったので、それをお借りして乗り切りましたが、ない場合は大変でしょう。したがってお気に入りのおもちゃや絵本など、時間を潰せるアイテムはあったほうが良いと思います。
同じ月齢のお友達がいるなら、日付を合わせて一緒に受診するのも方法のひとつかもしれません。知り合いがいることでリラックスにつながったり、子ども同士で遊べて退屈しないのもメリットになるでしょう。
1歳6ヶ月検診は子どもの成長を知る良い機会
1歳6ヶ月検診は今までの乳児健診と違う点もありますが「赤ちゃんの成長や発達を確認する」という目的は乳児健診と同じなので安心してくださいね。
実際に受けてみて、集団検診だと同じ月齢の赤ちゃんとたくさん会えるので、いい意味で客観的に我が子の成長を知れる良い機会だと感じました。他の子に比べて成長が早いところも遅いところも、その子の個性と受け止め今後の育児に生かしていきましょう。
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