広々とした温かい湯船の中でゆっくりと過ごせる温泉は、いつ行っても良いものですよね。産後から育児に集中してきたママなら「たまには温泉につかってゆっくりしたい・・・」と考えることもあるでしょう。
しかし「赤ちゃんは温泉に入ってもいいのか」「赤ちゃんとの温泉は大変そう」など、行った後のことが心配で、温泉に行こうか悩んでいるママも多いのではないでしょうか。
そこで実際に赤ちゃん連れで温泉に行った経験から、赤ちゃんと温泉にまつわる疑問について、楽しむためのコツとともに紹介します。
赤ちゃんはいつから温泉に入れる?
赤ちゃんを温泉に連れて行きたいと考えたときにまず気になるのが「赤ちゃんはいつから温泉に入れるのか」ということではないでしょうか。
実は赤ちゃんがいつから温泉に入れるという明確な根拠はありません。一般的に沐浴中の生後1ヶ月は避け、首がすわる生後4ヶ月頃以降が良いといわれているのみです。
したがって赤ちゃんを温泉に入れるかどうかは、親の自己判断に委ねられているということになります。
しかし根拠はないとはいえ、単純に首が座ってからのほうがママが温泉に入れやすいことや、乳児湿疹などが落ち着くまでは肌トラブルを起こす可能性もあることを考えると、やはりどんなに早くても生後4ヶ月以降が良いでしょう。
ある程度家のお風呂で入浴に慣れてからのほうが、ママも赤ちゃんも温泉で緊張せず快適に過ごせるというメリットもあります。
ちなみに我が子の温泉デビューは生後11ヶ月でしたが、家のお風呂で湯船に浸かることに大分慣れてからのデビューだったので、スムーズに入ることができました。
赤ちゃんと快適に温泉に入るコツ
実際の経験から、私が思う「赤ちゃんと快適に温泉に入るコツ」を紹介します。
- 湯あたり、湯冷めに注意する
- 混雑する入浴時間を避ける
- 可能なら2人体制で入浴する
温泉は普段入っているお風呂より温度が高いので、特に湯あたりに注意が必要です。先にママが温度を確かめてから入り、入った後も赤ちゃんが不快そうなら早めに上がるようにしましょう。
大人は夕食後にもう一度入浴することもできるので、1回目の入浴は「赤ちゃん優先で入浴する」と切り替えるのがおすすめです。
ちなみに我が家では混雑する時間を避けるためにいつも早めの時間にチェックインし、空いている時間に赤ちゃんの入浴を済ませるようにしています。1番乗りなら大浴場でも貸切入浴でき、周りに気を使わずゆったりとした気持ちで過ごせるからです。
また先に赤ちゃんの入浴を済ませておくだけで、後のスケジュールの余裕を持つことができるというメリットもあります。
以上のことから「いかに余裕を作れるか」が赤ちゃんと温泉で快適に過ごすコツにつながるといえるでしょう。
赤ちゃんと泊まる宿を予約するときのポイント
赤ちゃんと宿泊を希望する場合、宿の選び方にも注意が必要です。当日トラブルなく楽しく過ごすためにも、必ず押さえておきたいポイントを紹介します。
赤ちゃんが泊まれる部屋かどうかを確認する
宿自体が赤ちゃんの宿泊が可能でも、部屋によっては未就学児の宿泊ができないことがあります。実は我が家がまさにこのケースに該当し、宿泊直前で部屋が変更になったことがありました。
我が家の場合は赤ちゃんOKの部屋に空室があったので、部屋の変更だけで済んだことは幸いでした。もし満室だったら変更もできないので運が良かったと思います。
これがもし宿自体が未就学児の宿泊NGだったり、赤ちゃんOKの部屋に空室がなく変更もできなければ、せっかくの予定がキャンセルせざるを得ないことになってしまうでしょう。
したがって予約の際にこの点だけはしっかりチェックしておくことをおすすめします。ホームページなどに明記がない場合は、電話して確認してみるのが確実です。
赤ちゃんに向いている泉質か確認する
一口に温泉といっても泉質の特徴は地域によって変わるため、赤ちゃんと一緒に温泉に行く場合は泉質も気にしておきたいポイントです。
この場合の泉質とは温泉の効能というよりも、肌や鼻が敏感な赤ちゃんでも楽しむことができる泉質を選ぶのがおすすめといえます。
例えば硫黄などのにおいがきつい温泉や、温泉の効能成分が濃く肌への刺激が強い温泉は避けたほうが無難でしょう。
なかでも赤ちゃんにおすすめの温泉は、単純温泉です。単純温泉は無色透明で無味無臭、温泉の効能成分が薄めなので、赤ちゃんに限らず肌が弱い・抵抗力が低い大人でも楽しむことができるのが特徴です。
単純温泉は日本で一番多い泉質でもあるため、宿の選択肢が多いという点でもメリットがあります。
赤ちゃんと温泉を楽しむためのコツ
せっかく温泉に行くのなら、楽しく快適に過ごしたいものです。そんな赤ちゃんと温泉を楽しむためのコツをご紹介します。
赤ちゃん連れプランがある宿を選ぶ
これは宿を選ぶときのポイントにもつながるのですが、赤ちゃん向けプランを備えている宿を選ぶと、いろいろな赤ちゃん向けのサービスが充実しています。
例えば赤ちゃん用のベビーソープやバスチェアなどのお風呂用品はもちろん、ベビーベッドやおむつまで準備してくれる宿もあります。赤ちゃん用のグッズは何かとかさばるので、持って行かずに済むなら嬉しいですよね。
また、赤ちゃん向けプランのある宿だと子連れで宿泊している家族も多いので、浮いてしまう心配も少なくて済みます。
実際に我が家も赤ちゃん連れのプランで宿泊してみましたが、赤ちゃん向けのサービスだけでなく、旅館のスタッフが子どもの対応に慣れている点でも安心感がありました。
家族風呂や貸切風呂を利用する
大浴場にはたくさんの宿泊客が入浴しているので、ママは周りに迷惑をかけないか気になって、あまりゆっくり楽しめないのではないでしょうか。
またママひとりで赤ちゃんと温泉に入るのも大変です。これではいつものお風呂と変わらず、せっかく温泉に来たのに慌ただしい入浴になってしまいます。
そんなときに活用したいのが家族風呂や貸切風呂の利用です。
家族風呂や貸切風呂なら周りへ気を使う必要がないことや、赤ちゃんのお世話を家族で交代しながらできるので、ママの負担も小さくなります。
我が家も貸切風呂を利用したことがありますが、大浴場で入るよりゆっくり温泉を楽しむことができました。
一般的に貸切風呂の利用はは追加料金を求められる場合が多いですが、宿泊プランによっては貸切風呂が無料で利用できることもあります。予約の際に貸切風呂の有無や利用方法について確認してみると良いでしょう。
宿泊先への移動中も快適に過ごす工夫を
宿泊先までの移動手段は、電車などの公共機関の利用や車が多いのではないでしょうか。
せっかく息抜きに温泉に行くというのに、宿で温泉を楽しむ前に車内で赤ちゃんが不機嫌になってしまい、その対応に追われて宿に着く頃には赤ちゃんもママもクタクタ・・・というのは避けたいもの。
温泉を楽しむ余力を残しておくためにも、移動中赤ちゃんが快適に過ごせるように、万全の準備をしておきましょう。
赤ちゃんと一緒に温泉を楽しもう
赤ちゃんと温泉に行くのは一見ハードルが高そうに感じるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば赤ちゃんと一緒でも楽しむことができます。無用なトラブルを防ぐためにも事前に内容をしっかり確認しておきましょう。
赤ちゃんとの外出の選択肢に、温泉が増えたら嬉しいもの。さっそく今度の週末、ママの気分転換を兼ねて家族で温泉というのも良いかもしれません。一度家族で検討してみてはいかがでしょうか。
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